台湾は日本から約3〜4時間のフライトで行ける、非常に身近な旅先です。美食、歴史ある街並み、優しい人々、そして日本文化ともどこかつながりを感じる独特の空気感。それでいて、異国情緒もしっかり味わえる。初めて訪れる人も、リピーターも、台湾には毎回新しい発見があります。
ただ、「近いから気軽に行ける」と思っていると、意外と知らないルールや手続きが旅のスタートを複雑にすることがあります。このガイドでは、2026年現在の最新情報をもとに、日本人旅行者が台湾に行く前に把握しておくべきことを、わかりやすくまとめました。出発前にひと通り読んでおくだけで、現地での混乱をぐっと減らせます。
ビザと滞在期間:日本人は90日間ビザなしで入国可能
台湾への渡航を検討している日本人にとって、まず気になるのが「ビザは必要か?」という点でしょう。2026年現在、日本国籍を持つ旅行者は、観光目的であれば最長90日間ビザなしで台湾に入国できます。
気をつけたいのは、パスポートの有効期限です。多くの国では「残存有効期間6ヶ月以上」が求められますが、日本のパスポートについては「滞在期間中ずっと有効であること」が条件です。たとえば、2週間の旅行であれば、パスポートの有効期限がその2週間をカバーしていれば問題ありません。ただし、余裕を持っておくことが基本です。
また、入国時には帰国または次の目的地への航空券(出国用チケット)を提示するよう求められる場合があります。片道航空券だけで行こうとしている場合は、入国審査で確認が入ることがあるため、往復チケットを準備しておくのが無難です。
入国カードの事前オンライン申請:台湾 入国手続きの新しい常識
近年、台湾入国時に重要な手続きが追加されました。現在、すべての外国人旅行者は、台湾到着の3日前以内に「TWAC(台湾到着カード)」というオンライン入国カードを事前に申請する必要があります。
これは台湾 入国手続きのデジタル化の一環として導入されたシステムです。申請は到着の72時間以内に完了させる必要があり、それより早く送信すると有効期限が切れて再提出が必要になるため、タイミングに注意が必要です。
空港にも申請用のキオスク端末は設置されていますが、到着後の混雑や手続きの手間を考えると、出発前に余裕を持って済ませておくことをおすすめします。紙の入国カードは廃止されており、オンライン申請が唯一の方法です。手続きに不安がある方や、確実にスムーズに入国したい方は、専門のサポートサービスを活用することも選択肢のひとつです。
通貨と両替:現金は必ず用意しよう
台湾の通貨はニュー台湾ドル(NTD、または「元」と表記されることも多い)です。2026年3月時点の為替レートは、1台湾ドルがおよそ5円前後で推移しています。たとえばレストランで300元の食事をした場合、日本円に換算するとおよそ1,500円ほどになります。
両替に関しては、日本国内での両替よりも台湾現地での両替の方がレートが有利なことが多いです。特に台湾銀行(Bank of Taiwan)は、市場価格に近いレートで知られており、空港内の台湾銀行カウンターでも街中と大差ないレートが適用されることが多いのは台湾特有の事情です。
注意したいのは、現金が必要な場面が多いという点です。
- 九份や十分、士林夜市などの地方観光地や夜市では、現金払いが基本です
- タクシーではクレジットカードが使えない車両もまだ多く残っています
- 台湾最大手のスーパー「全聯福利中心」などでは、外国発行のクレジットカードが使えない場合があります
1日あたり1,000〜2,000台湾ドルを目安に現金を用意し、クレジットカード(VISA・Mastercard・JCB対応可)と組み合わせて使うのがベストです。悠遊カード(EasyCard)はMRT・バス・コンビニなどで使える交通系ICカードで、空港到着後すぐに購入・チャージできます。観光移動に非常に便利なので、到着時に入手しておくことをすすめます。
気候とベストシーズン:台湾の天気は地域差が大きい
台湾の気候は、季節だけでなく南北でもかなり異なります。北部の台北は、秋から冬にかけて雨が多く曇り空が続くことがあります。一方、南部の高雄は冬でも比較的温暖で日差しが強いことが多いです。
旅行者にとってのベストシーズンは10月から12月です。気温が18〜24度ほどで過ごしやすく、晴れの日も多いです。また、2月から3月は陽明山などで桜の花見が楽しめる時期です。反対に、7月から9月は台風シーズンにあたり、猛暑と高湿度が重なるため、旅行計画が急変する可能性があります。
2026年の旅行を計画している方は、このシーズン特性を踏まえたうえで旅程を組むと、より快適な旅になるでしょう。
食事・マナー・ルールで知っておくべきこと
台湾は全体的に旅行者にとって親切な国ですが、いくつか知っておくと役立つローカルルールがあります。
台湾の公共交通機関(MRT)の車内では飲食が禁止されており、違反すると罰金が科されます。日本でいえば、新幹線の車内で飲食することを想像するかもしれませんが、台湾のMRTは駅構内も含めて飲食禁止です。これは多くの外国人旅行者が意外と知らないルールのひとつです。
- 食肉加工品(ソーセージ、ハムなど豚肉製品)の持ち込みは厳しく規制されており、発覚した場合は高額の罰金が科されます
- 電子タバコや加熱式タバコ製品については、2026年現在、特定の承認品のみが許可されており、多くの外国製品は持ち込み不可です
- チップの習慣は基本的にありません。サービス料が含まれている店舗ではとくに不要で、無理にチップを置く必要はありません
食文化については、台湾の夜市は旅行者にとって最大の楽しみのひとつです。小籠包、臭豆腐、タピオカミルクティー、牛肉麺など、現地のグルメをぜひ体験してください。ただし、夜市は人混みが多く、スリや置き引きが発生することもあります。貴重品は常に自分から見える位置に管理しましょう。
通信・移動・安全について
台湾では、空港到着後すぐにSIMカードまたはeSIMを購入することができます。主要キャリアのカウンターが桃園国際空港内に複数あり、短期旅行者向けのデータSIMプランが充実しています。日本出発前にeSIMを用意しておく方法も、手間がかからず便利です。
主要都市間の移動には台湾高速鉄道(新幹線に相当)が便利で、台北から高雄まで最速約1時間30分で結ばれています。台北市内ではMRTが網羅的に整備されており、悠遊カードがあれば追加手続きなしで乗り降りできます。
台湾の治安は全体として良好で、世界的に見ても旅行者が安心して過ごせる国のひとつです。ただし、繁華街や観光地では観光客を狙ったスリや詐欺が発生することもあります。夜市や市場では混雑する場所ではバッグを前に抱えるなど、基本的な防犯意識を持つことが大切です。
まとめ:準備をしっかり整えて、台湾を思いきり楽しもう
台湾は日本からのアクセスが抜群で、食事・文化・観光のバランスが取れた旅先です。ただ、ビザなしとはいえ、入国カードの事前申請、現金の準備、気候の把握など、出発前に確認しておくべきことは意外と多くあります。
今回ご紹介したポイントをひとつひとつ確認して、スムーズな旅の出発を切りましょう。特にオンライン入国カードの申請は、見落としがちですが現地到着時に必須の手続きです。余裕を持って、旅の3日前以内に済ませておくことをおすすめします。
あなたの台湾旅行が、忘れられない体験になることを願っています。まずは旅の準備から、一歩踏み出してみてください。


